もはや企業運営上の命題とも言える「コンプライアンス経営」、特に大企業と比べ体力の弱い中小企業にとって、今後ますますこの業務領域の重要性が高まっていくと同時に、その対応をおろそかにすることが最悪企業の存亡にも影響する甚大なダメージにつながります。
しかしながら、少子高齢社会と人材確保難を背景に、中小企業が専門性の高い実務をこなせる人材を確保することは難しいのた現状です。
この領域の業務については、弁護士さんを顧問に迎え対応されるところもありますが、弁護士さんは実際に問題が起こったとき(あるいは起こりそうなとき)の対応、つまり病院で言うと外科手術を行う外科医の役割、私たちのような実務家は病気やケガを未然に予防するホームドクター的な役割、というように専門家間の役割分担と両者相互の緊密な連携が何より大切です。会社経営上、紛争発生後の対応ももちろん重要ですが、その発生を未然に防ぐマネジメントに力点を置かなければなりません。